• 作品紹介

    『ミリキタニの猫』・登場人物

    ジミー・ツトム・ミリキタニ Jimmy Tsutomu Mirikitani

    1920年6月15日、アメリカ、サクラメント生まれの日系2世。幼少時に一家で日本に帰国し、両親の故郷である広島で育った。2001年初頭にはニューヨークの路上で猫の絵を毎日描いていた。「ミリキタニの猫」のなかでその波乱の人生があきらかになる。

    ロジャー・シモムラRoger Shimomura

    アーティスト、カンサス大学名誉教授(アート)。ミドルネーム(日本名)はユタカ。1939年、シアトルに生まれの日系3世。幼少期をアイダホ州のミニドカ日系人強制収容所で過ごす。アメリカにおける被差別民族であった日系人(アジア人)をテーマにしたポップアートのスタイルの作品などで知られる。作品はメトロポリタン美術館、ホイットニー美術館、スミソニアン博物館などにコレクションされている。2006年夏、シアトルのウイングルーク博物館で開かれたジミー初の個展のキューレーターも務めた。

    ジャニス・ミリキタニJanice Mirikitani

    サンフランシスコ桂冠詩人、グライド基金創設理事長、地域社会活動家。1941年、カリフォルニア州ストックトン生まれの日系3世。幼児期をアーカンソー州のローワー日系人強制収容所で過ごす(日系三世)。夫であるグライド教会牧師セシル・ウィリアムズと共に、サンフランシスコにあるグライド教会の慈善活動によって、ベイエリア(サンフランシスコ一帯)では広く名が知られている。

    カズコ・ナガイKazuko Nagai

    旧姓:三力谷。ジミーの5歳年上の姉。サクラメント生まれの広島育ち。タマル・ナガイとの結婚のためシアトルに移住。戦争中はジミーと同じピュウアラップの集合センター(仮収容所)に入れられた後に、アイダホ州ミニドカ強制収容所で過ごした。戦後もシアトルに住んだ。